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アルコール消毒が効かないウイルスがいるってホント?

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緊急事態宣言が全国に出され1週間が経ちましたが、新型コロナウイルスの影響はまだまだ続きそうです。

ところで、ウイルスにはアルコール消毒で殺菌できるウイルスと、アルコールでは全く効果がないウイルスが存在する事をご存じでしょうか?

ウイルスのタイプ

ウイルスにはエンベロープと呼ばれる脂溶性の膜を持つものと、膜を持たないノンエンベロープウイルスの2種類が存在します。

一見、エンベロープウイルスの方が完全武装していて強そうに見えますが、エンベロープウイルスはこの鎧である膜を破壊してしまえば簡単に死滅させることができます。

それに対して、ノンエンベロープウイルスは武装していない分、自分自身を鍛えているのでとても強く死滅させるには工夫が必要になります。

アンパンチ一つで戦うアンパンマンとバイキンロボットにのって色々仕掛けるバイキンマンみたい

ウイルスの分類

エンベロープウイルスには身近なものとして以下のようなものが存在します。

  • コロナウイルス(SARS-CoV-2)
  • B型肝炎
  • インフルエンザウイルス
  • 口唇ヘルペスなどの単純ヘルペス
  • エボラウイルス
  • AIDs

があります。

ノンエンベロープウイルスでは、

  • ノロウイルス
  • アデノウイルス
  • コクサッキーウイルス(手足口病)
  • A型肝炎

等が挙げられます。

どちらのウイルスも、80℃以上の熱湯で10分間消毒をすると殺菌できると言われますが、手指や身の回りの消毒で実現するのは難しいですね。普段行っている身近な除菌・殺菌方法としてアルコール消毒がありますが、

これは武装しているエンベロープウイルスに対して有効です。このタイプは、消毒薬に対する感受性が強いためアルコール消毒により死滅させる事が出来ます

一方、ノンエンベロープウイルスはにはアルコール消毒は効果がなく、高濃度の次亜塩素酸等で消毒を行うことが必要となります。

居酒屋のトイレなどによく貼ってある「嘔吐した際は自己処理をせずスタッフにお声掛けください」というのは、ノロウイルスの感染予防対策として、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒をする必要があるからです。

ウイルスから身を守るには?

基本的には、手洗い・うがい・アルコール消毒です。

インフルエンザやコロナウイルスは、エンベロープウイルスウイルスですので、この3つをしっかり行うことが感染予防としてとても大切です。

アルコール消毒にしようするエタノールは、濃度が高すぎても効果が低くなり、80v/v%で一番効果を発揮することから、70~80%のエタノールを使用するようにしましょう。

ノンエンベロープタイプに有効な次亜塩素酸として、次亜塩素酸ナトリウムの代表である「漂白剤」があります。漂白剤はお手軽に手に入りますが、使用後はしっかりとすすぎの処理を行うことが重要です。

また最近では次亜塩素水は、中性~弱酸性にしたものであれば手荒れなども少なる事から注目されています。

また、免疫力が落ちると少ないウイルスによる攻撃にも負けてしまうので、寝不足や疲れ、ストレスにも気を付けましょう。

ウイルスとの長い戦いになりそうですが、予防をしっかり心がけましょう。

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