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凍結胚の妊娠率

胚凍結

今回は、卵子の年齢と母体年齢での妊娠率の違いについて解説します。

3年前に凍結保存した胚は今も大丈夫なの?

凍結胚の更新の時期だけどどうしよう・・・?

2人目希望だけど妊娠率は?

と考えている方必見です。

母体年齢と妊娠率

以前の記事で、このようなグラフを用いて年齢別妊娠率について解説を行いました。

良ければ参考に。

年齢を重ねると染色体分配異常などの卵子の質の低下により妊娠率が下がると言うことは知っている方が多いと思います。

このグラフは、移植時の母体年齢が基準となっています。では、母体年齢ではなく胚の年齢ではどうでしょうか?

ドナー卵子と妊娠率

胚凍結時の年齢別で妊娠率を出している施設はほとんどないことから、卵子提供によるデータを参考にします。

日本では卵子提供が行われていないことから、卵子提供によるARTが盛んに行われているアメリカでの胚移植によるデータです。

http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa20.html

40歳過ぎても妊娠率が落ちない!!

卵子提供を受けた場合の妊娠率は、年齢に依存しないことがわかります。

このグラフは、母体年齢よりも卵子年齢の方が妊娠率に影響を及ぼすことを意味しています。

凍結胚は凍結時の年齢

近年では女性の社会進出により、卵子凍結を考える方も増えてきました。

凍結保存技術は一種の「時を止めるスキル」であり、妊娠率は移植時の年齢ではなく凍結時の年齢になります。

胚凍結も卵子凍結と同じ技術ですので、卵子の年齢だけでなく凍結胚を考える時も同じです。

つまり、30歳の時に胚凍結を行った場合、40歳で胚移植をしても妊娠率は30歳の妊娠率という事になります。

凍結保存技術の進歩により、半永久的に品質を保ちながら保存することが可能となりました。

高齢出産に対する母体のリスクについては回避できないものの、着床する可能性が高くなることから、2人目希望の方は胚凍結をして置く事は選択しとして検討する価値があると思います。

ダウン症などの染色体異常リスクが低下するのも魅力的ですね!

余談ですが、卵子凍結よりも胚凍結の方が融解時の生存率が高いので、パートナーがいらっしゃる方は、胚凍結をお勧めします。

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