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未成熟卵体外(IVM)

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月経不順の方の中には、

「生理はちゃんとあるのに排卵していない」という無排卵の場合があります。

このような場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性があります。

PCOSでは、小さい卵巣は多く存在するがなかなか排卵しなかったり、 LH作用によるアンドロゲン濃度上昇により卵の質の低下や流産率の上昇につながるといわれています。

20代に多く肥満やインスリン抵抗性が高い方に多いと言われていますが、 日本では特に痩せている人に多く生理不順を放置しておくと悪化する可能性があるので注意が必要です。

卵巣の反応が悪るくクロミフェンなどの経口投与での排卵誘発剤をもちいてもあまり効果が期待できず、かといって注射を打つと卵胞が一斉に大きくなってしまいOHSSのリスクが高まるといわれています。

できるだけリスクを回避し採卵を行いたい・・・

そんな時に有効なのがIVMです。

目次

方法

通常の採卵は卵胞計が18~20mm前後で採卵決定をしますがIVMでは、7~8mm代での採卵決定を行いま

採卵された卵子は卵胞系が小さく、採卵された卵子は未成熟なため、培養液の中で一晩かけて成熟させ顕微授精を行います。

受精後の培養は通常の体外受精と同じで胚盤胞(または分割期胚)まで成長させ胚移植します。

妊娠率や胚盤胞到達率は体外受精に比べると低くいと言われています。 未熟卵の体外での培養はまだ十分に確立できているものではないことや、PCOによるホルモンの影響から胚質が悪くなっているということも影響しています。

成熟には特殊な培養液が必要であり、この培養液によって成熟率が大きく左右されると言われていますが、 培養液の組成は企業秘密で培養士も知らないことが多いです・・・

また、IVMでは受精させる前に1日培養させるという過程を得ることから、 透明帯が固くなり一般体外受精ではほとんど受精しないことから顕微授精を行っています。

IVMでの採卵ではほとんど薬を使わないことから、身体的・金銭的負担が抑えられることが期待できます。

欠点として妊娠率が通常よりも低い点が挙げられます。

IVM採卵の場合、通常よりも早期に採卵を行うことから、ホルモン分泌が十分行われず、

内膜厚が十分でない場合が多いので一度胚を凍結保存することが一般的です。

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