一般的に50歳前後になると生理が来なくなり閉経するという事はご存じだと思います。また、閉経したら妊娠しないから大丈夫と思っていませんか?
生理が来なくなってもそろそろ閉経の時期だしな~と納得してしまいがちですが、自己判断と油断はとても危険です。
生理が来なくなった=妊娠確立ゼロではありません!
実際に、おなかの調子が悪いと思い薬をもらいに行った場合に発覚したり、急な腹部の激痛を訴え受診された際にCT検査を行うと赤ちゃんが写っていいたなど、思いがけない発覚をする方がいます。このような場合、本人は閉経したと思い込んでおり、妊娠しているなんて考えてもいません。
本当に気づかないの?と疑問に思いますが50歳前後になると、代謝も落ち脂肪が付きやすくなる事などから、お腹が出てきてもしょうがないかと、体形の変化も受け入れてしまいがちだそうです(;^ω^)
閉経と更年期の違い
- 閉経→永久的にに月経が止まる事
- 更年期→月経が止まる時期の前後約5年の事。45~55歳くらいの時期。
12歳前後に初潮(初めて月経が来た時)が起こる場合が多く、初潮が遅いと閉経の時期も遅くなるというようなことが言われています。
閉経は28~35日くらいで毎月来ていた周期がピタリと止まるのではなく、女性ホルモンの低下により1か月に2回以上生理が来たり、反対に2、3か月来なかったりと周期が乱れる兆候があります。
1年以上生理が来ない場合は閉経している可能性が高いでしょう
閉経は調べるべき?
性交渉を持つ予定がなければ心配する必要はありません
性交渉を持つ場合はきちんと避妊する必要があります。閉経したという診断や確信がない場合は妊娠する可能性があります。
もちろん妊娠を望んでいる場合には避妊する必要はないですが、50代前後での妊娠は、染色体異常や流産のリスクだけでなく、出産時の母体リスクがかなり高くなります。
子どもを望まない場合は避妊するように心がけましょう。
閉経を確認するには?
完全に閉経した場合には避妊する必要はありません。閉経したかどうか知りたい場合には、産婦人科に相談する方法または自分で判断する方法があります。
閉経を知る方法
- FSH、E2、LH値を測定
- AMH(卵巣予備能)値を測定する
- 基礎体温表を付ける
FSH、E2、LH値を測定
まず一つ目は、ホルモン値を測定する方法です。
脳下垂体から分泌されるFSHと呼ばれるホルモンは卵胞刺激ホルモンと呼ばれており、卵巣内の未熟な卵胞の成長を促します。
生理開始3日目頃に血液検査にてこのホルモンの数値を調べる事により、閉経が近い事の確認ができます。FSHの数値だけでも問題ないですが、E2、LHも同時に測定することでより正確な診断ができると言われています。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)値を測定する
AMHとは、卵巣内にある卵胞が成長する過程で分泌するホルモンです。このホルモン値を測定する事で、卵巣予備能といわれる卵巣内の卵子の数の目安が把握できます。
この検査も採血で行うことができます。生理周期に関わらず検査できることがメリットとなっています。
基礎体温表を付ける
病院に行くほどでもない・・・でも、知っておいた方がいいかな?
閉経は病気ではなく自然現象ですのでそう感じてもおかしくないです。
少し気になる程度であればご自身で基礎体温を測定する事を始めるのもいい方法だと思います。
婦人体温計で毎朝体温を測りグラフを作る事で閉経が近づいているのかの把握ができます。女性は正常な生理周期がある場合は、2相性と呼ばれる体温が高い時期と低い時期の二つの層ができますが、閉経が近づくと体温の高い時期がなくなります。
測定した体温を入力するだけで簡単にグラフができるアプリを使うと気軽に続けることができます^^
基礎体温に関してはこちらの記事を参考にどうぞ→基礎体温グラフの見方と測り方
まとめ
一番大切なことは、「閉経したと思い込むことは危険だ」という事です。とくに、50前後になるとパートナーの避妊意識も低くなりやすいので気を付けてください。
高齢妊娠、高齢出産は自分自身のリスクもかなり大きくなるので、子どもを望んでいない場合は確実に閉経していると言い切れない場合にはきちんと避妊する事をおススメします。