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着床前診断(PGT)について

PGT-MとPGT-SRの場合は、染色体に異常がある方のみが対象となっていますので、染色体検査を受ける必要があります。

PGT-Aの場合、染色体検査を受ける必要はなく、以下のどちらかの条件を満たしていれば対象となります。

  1. 2回以上のART反復不成功の方
  2. 2回以上の臨床的流産の記録がある方

適応のハードルが低く、多くの方が受けれるような条件となっています。

ただし、過去に染色体検査を受けて異常があった場合や、重篤な合併症を持つ方は適応外となります。

費用は?

研究とはいえ、費用に関してはすべて自己負担となっています。

施設によって異なりますが、通常の採卵ー胚移植までの費用に加えて1検体あたり5-10万円が相場となっています。

高すぎる・・・( ゚Д゚

ただでさえ高額な体外受精なのにと思う方は多いでしょう。請求書を渡す側の立場から見ても高いです。胚盤胞が10個以上出来て、全部生検できたらいくらなの?どうしようと考えると寝れなくなる方もいるのではと思うことがあります。

この高い費用を払う価値を私なりに解釈するとすれば、「時間をお金で買う」事だと思います。

正常胚を移植する事により、妊娠率と流産率が低下します。パイロットスタディにおいての妊娠率は、①反復ART不成功症例では70.8%、②習慣流産症例では66.7%となっています。流産率に関しては、①11.8%、②14.3%となっております。

一般的な体外受精での妊娠率が31.5%、流産率が17.7%(2017年,データブック参照)であることから、とても高い妊娠率が期待できるという事が言えます。

つまり、移植を2~3回行うのにかかる融解代や胚移植費用と時間を、胚生検代を支払うことにより、より短い期間で妊娠できる可能性につながるのではと思います。

まとめ

メリット

  • 1移植あたりの妊娠率が高くなること
  • 妊娠までの時間が短縮できる可能性がある
  • 染色体異常が事前にわかる

リスク

  • 生検により胚がダメージを受ける可能性
  • 費用が高額
 
新鮮胚生検に限らず、融解胚生検を実施している施設もあります
検査する胚を選べるのはうれしいですね
 
検査には1~2か月かかるので、その間に
採卵する方もいます。
今回の研究では検査回数の制限がないので、
なんどでも受けられます。
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