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精索静脈瘤は不妊に影響がある?原因と治療法を紹介!

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不妊治療と聞くと女性が行なっているイメージが強い方も多いと思いますが、男性側に原因があることが多くあります。

その原因の1つとして挙げられるのが、精索静脈瘤というものです。

この精索静脈瘤は不妊の原因と言われているにも関わらず、本人には自覚症状がほとんどありません。

さらに、精索静脈瘤になっている男性は6人に1人と言われているため、実はとても多くの方が発症してしまっています。

そのため、現在不妊で悩まれている方も実はこの精索静脈瘤が原因の1つという可能性も非常に高いです。

今回の記事では、精索静脈瘤の説明から不妊との関係、治療方法について紹介しています。

現在、不妊で悩んでいる方の参考になると思いますので、精索静脈瘤について知らないという方はぜひ読んでみてください。

精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤とは、精索静脈が怒張し太くなった状態のことを言います。

陰嚢の中にある精巣から連なる精索という束状の組織があります。

この精索内には、精子が通る精管や精巣と繋がっている血管やリンパ管があります。

血管には、静脈と動脈がありますが、この精巣とつながっている血管の静脈が精巣静脈です。

精巣静脈瘤とは、この精巣静脈が太くなってしまっている状態の事です。

実は男性の6人に1人が精巣静脈瘤を罹患していると言われています。

基本的に精索静脈瘤は無症状のことがほとんどですので気づいていないだの可能性も十分あります。

精索静脈瘤と不妊の関係

では、この精索静脈瘤と不妊には関係があるのでしょうか?

先ほども説明したように、精索静脈瘤は基本的に自覚症状がなく、健康にもほとんど影響がありません。

ただ、不妊について考える場合においては大きく関係していると言われています。

例えば、一度も自然妊娠に至ったことのない原発性男性不妊症の患者さんでは、35%~50%が精索静脈瘤だったという報告があります。

さらに、過去に妊娠に至ったことのある続発性男性不妊症の方であれば、75%~81%と非常に高い割合で精索静脈瘤だったという結果が出ています。

これは、血液が流れにくくなり精巣内に滞留することで、精巣の温度が上昇し精子を作る造精機能が低下することが考えられます。

このように、本人には自覚症状のない精索静脈瘤ですが、不妊においては非常に大きく関係しているとされています。

精索静脈瘤の原因と治療方法

最後に精索静脈瘤の原因と治療方法について紹介していきます。

精索静脈瘤にならないために、また精巣静脈瘤と診断された方はどのようにしたら治療できるのかをきちんと確認しておきましょう。

精索静脈瘤の原因

精索静脈瘤はどのようにして起こるのでしょうか?

静脈は心臓に血液を送り込む血管で、精索静脈は精巣から心臓に向けて血液を運んでいます。

そのため、重力に逆らって血液を送っています。本来の流れに逆らわなければならないことから、精索静脈の中には逆流防止弁というものがついています。

ただ、この逆流防止弁が何らかの原因で機能が落ちてしまうと、血液が逆流してしまい鬱滞してしまい精索静脈瘤となってしまいます。

精索静脈瘤の治療方法

では、この精索静脈瘤はどのようにすれば治すことができるのでしょうか?

精索静脈瘤を治療するためには手術をする必要があります。

手術の方法としては、

  • 高位結紮術
  • 腹腔鏡下高位結紮術
  • 顕微鏡下低位結紮術
  • カテーテルによる血管閉塞

などが挙げられます。

実際に手術を行う際には、身体への負担や合併症のリスク、有効率や再発率を考えながら医師と相談して決めていくことになります。

前章でも紹介したように精索静脈瘤は不妊と大きく関係しています。

ただ、自覚症状がない人も多く、放置しておいても命の危険はないため必ずしも治療をしなければならないというわけではありません。

手術となるとなかなか踏み出せないという方も多いと思います。

実際は6人に1人とよく起こることなので、ぜひ一度病院で相談してみてください。

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